わたしたち介護支援専門員(ケアマネージャー)は、入、退院される方たちの病院を訪ねる事が多くあります。
そこで、感じる事。以前は、女性看護師さんの象徴でもあった、ナースキャップをほとんど見なくなった事。
最近は、ナースキャップを身につけている看護師さんを見ると「あら 珍しい」と心で思わず呟いてしまいます。
何故か懐かしく思ってしまうのです。
そういえば、私の子供のころ、女の子の3人に1人は将来の夢が「看護婦さん」でした。
ナースキャップは何時ごろから看護師さんの頭から消えたのかしら・・・・。
チョット調べてみました。
今から15〜16年位前、ナースキャップが不潔という話が持ち上がり,その後 多くの大学病院や大病院はナースキャップの廃止を決めて行ったようです。現在ではほんの一部の中小の医療機関でわずかに残っているだけだそうです。大学病院や大病院がナースキャップを廃止した根拠は,不潔ばかりでは無い様です。
ベッドサイドで処置をする際に点滴セットに触れて外れそうになったり,精密な医療機器のボタンに触れて誤作動をさせたり・・・・など,ヒヤリとしたり ハッとしたりする事がしばしばあったそうです・・・・・・。
そういえば、「戴帽式」というのを聞いた事がありますか?
看護学校卒業前に行なう儀式で晴れて一人前の看護師になれるんだという喜びと自覚を新らたにする伝統の行事。 厳かなその様子をテレビ観た事がありますが、今でも「戴帽式」はあるのでしょうか?そこでナースキャップを頭に載せてもらった時の感動を忘れずに,今後一生病める人々の役にたとうという決心をする場だとか。
誇りをもって仕事をするための象徴で 大切な瞬間だったことでしょう。
しかし 不潔論が出てくると「誇り」の象徴で議論する問題ではなくなります。病院は細菌やウイルスに弱い人たちがたくさん居るところですから。不潔論が出てからたくさんの検証が行われ,ナースキャップから種々の細菌が検出されることが判明したとか。最悪はどの抗生物質も効きにくい細菌など,多種多様の病原菌が検出されることが分かり,こうなるといくら仕事上の正装だからとナースキャップにこだわっている場合ではなくなってしまったとか。
ナースキャップをつけていない看護師(婦)さん。その当時、どの人が看護師(婦)さんかわからなく戸惑った事もありました。
現在はユニホームなどで他職種との区別をつけている病院も多く、殺風景な病院のイメージが今は、ピンクや水色 時にはきれいな花柄のユニホームや エプロンを使用し 明るいイメージを作る努力をしている病院が増えています。
看護師さんは、ナースキャップが無くなっても、患者さんや私たちケアマネにとって今も昔も変わらず、最も頼れる存在です。
yu.